

ダイナフォントde ホームページ 入門編
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ダイナフォントde ホームページ+外字 ベーシック書体編
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ダイナフォントde ホームページ+外字 POP書体編
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ダイナフォントde ホームページ+外字 デザイン書体編
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2004/4/26
ダイナフォント de ホームページ+外字(POP書体編)
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今回は、ダイナコムウェアの新製品『ダイナフォント de ホームページ+外字(POP書体編)』を試してみた。この製品はHTMLにフォントを埋め込むことができるというもので、従来はフォントの書体デザインを活かすためには画像に変換する必要があったが、その手間が省け、テキストデータとなっているのでネット検索で引っ掛かりやすくなるという特徴がある。
■フォント埋め込みツール
この製品は「Web用フォントツール」ということで、これ単体でWebページを制作することはできない。

『ダイナフォント de ホームページ+外字(POP書体編)』 標準価格:¥20,790(税込)
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■パッケージ内容
ユーザーズ・マニュアルが三冊出てきたので、なんだコリャと思ったが、この製品は「DynaWebFont」(埋め込みツール)と「フォント」と「Dyna Doc」という3つのソフトで構成されており、これらのマニュアルはそれら個々のものということだった。

ユーザーズ・マニュアルは三冊
■インストール
実は、私はWeb制作にはMacを使っているのだが、この製品にはWindows版しかないので、Macの「Virtual PC 6」(Windows XP)にインストールしてみた。
前述した通り、この製品は3つのソフトで構成されているので、インストールボタンも3つある。3つすべてをインストールするにはイチイチすべてのボタンを押さなくてはならない。一括インストールできるインストーラーも用意してもらえたら便利だと思った。

とりあえず、すべてインストールする。
■DynaWebFontの起動
私は基本的にマニュアルをよく読まない人なのだが、今回は使い方がまったく分からない未知のものなので、マニュアルの世話となる。それによると、完成されたHTMLファイルが事前に用意されていなくてはならないらしい。DynaWebFontを起動すると、自動的に埋め込み可能なフォントのDBを作成する。
※埋め込み可能なフォントは『ダイナフォント de ホームページ+外字』に付属しているダイナフォントだけ。

事前にHTMLファイルを用意する。
HTMLタグのフォントを次のように指定する。
<font face="DFP華康明朝体W3G">
■フォントの埋め込み
いよいよフォントの埋め込みである。HTMLを指定してボタンをワンクリックすればよい。

この作業をすると、HTMLファイルに変更を加えるので、オリジナルのHTMLファイルが必要な場合は、この作業の前にバックアップとっておく。

埋め込んだフォントのデータは、新しく作成されるこのEOTファイルに収められるようだ。
■ドメインの設定
次は、フォントを埋め込んだHTMLファイルを表示されるドメインを設定する。これは、ファイルをアップロードするドメインとEOTファイルをリンクさせ、他のドメインでの使用を防ぐためだそうだ。

この工程の必然性がイマイチ分からない…
■フォント埋め込み作業完了!
これでHTMLファイルへのフォント埋め込み作業は完了である。で、フォントを埋め込んだページが実際にどのように見えるのか、このページを例にご覧頂こう。
【フォント埋め込みバージョン】
■総評
作業自体の工程の手間は、ドメイン指定がやや面倒だった。ドメインを変更したら、作業をやり直さなくてはならないのは×。書体デザインを保ったままWebに表示できたときは、ちょっと感動した。ただ、文字の小さい本文の場合は、ブラウザのデフォルトのフォントで表示させた方が読みやすいと思うので、本文にフォントを埋め込むのはなるべく控えた方がいいのかもしれない。ということで、見出しに使いたいが、見出しぐらいの用途なら、わざわざフォントを埋め込まずに、従来通り画像処理でもこと足りるような感じもしないでもない。
フォント埋め込みによって、どの程度ページの容量が増えたのか気になるところだと思う。

ということで、5倍ほどデータ量が肥大した。個人的には、Webサイトは極力軽い方がいいと考えているので、フォントを埋め込んでデータを重くするということは、Webデザインの体裁を取るか、軽さを取るかという両刃の剣といえる。ただし、重くなるといってもブロードバンドが普及しつつある現状なら、大した問題ではないし、画像化に比べれば軽い方だろう。「どうしてもダイナフォントをWebでシッカリ表示させたい!」という方には、有用なツールだ。
しかしながら、Macでこのページを閲覧している方ならもうお気づきかと思うが、Macではフォントが埋め込んだ状態で見られない。何故かというと、パッケージにその答えが記してあった。
『本製品に対応するブラウザはWindows版のMicrosoft Internet Explorerのみです。それ以外のブラウザでは埋め込んだフォントは表示されません。』
・・・・・。これは大きなマイナスでしょう。MacでWebデザインをして、MacでWebを閲覧している私としては、これでは無意味に近いシロモノといわざるを得ない。
あと、商品構成だが、「入門編」「ベーシック書体編」「POP書体編」「デザイン書体編」と4種類あるが、すべてのパッケージに『細ゴシック体』を収録して欲しかった。というのも、本文にはノーマルな『細ゴシック体』を使いたいからだ。『細ゴシック体』一書体を使いたいがために、「POP書体編」もしくは「デザイン書体編」の購入者は別途「ベーシック書体編」を購入しなくてはならないのは非合理的だ。セット販売は割安ではあるが、自由度が低いのも事実。フォントのみのシングルパッケージが出るといいかもしれない。
このツールに点数をつけとしたら、辛口にならざるを得ないだろう。他のブラウザやプラットフォーム、最低限、Mac版のMS-Internet Explorerでもちゃんと見られるようにしなければダメだと思う。アイディア的には面白いツールなので、今後のバージョンアップに期待といったところだ。
【オススメ度……★☆☆☆☆】
メーカーWebサイト:ダイナコムウェア
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